フェルミ推定。「日本全国の牛の数」「長野県の蕎麦屋の数」など、直観では見当もつかないような数量を、知っている知識だけをもとに、合理的な仮定とロジックを駆使して、短時間で概算する方法だ。
フェルミ推定は科学者の思考訓練ツールとして有効であると認められたことから、欧米の学校では理科の教材として幅広く利用されている。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン、5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!このようにして科学の世界における物理量の推定をしていたフェルミ定理でしたが、科学者の教育の教材だけではなく、今では、一般企業の面接試験、そして、ビジネスパーソン向けの教育ツールとして利用されている。
就活で一回出会ったことがある。ぼこぼこにされた。理系大学院生としては恥ずかしいが論理定期思考ができていなかったのだろう。今から強くなる。
これを読む前はフェルミ定理の解き方は何もわからなかった。何の情報を使って、どのように推算していくのか。データベースとかは使っていいのか。自分の頭だけでやる自信がなかった。自分の脳だけじゃ情報量少なくないか?俺はすっからかんの人生を生きているから、情報の出所が少ない。それで、論理的思考できないと思うとつらいなぁ。こんな感じで、やる前から憂鬱だった。
読んでみた思ったことはとにかく因数分解だ。これが論理的思考なのだろう。
例えば、日本におけるボルビックの年間消費量はどのくらいですか?
これに対して、まず、ボルビックを分解していく、今回は量に着目しているわけだから、500ml以下のボルビックとそれ以上のボルビックに分解している。さらにそれを300ml,500ml,1000ml,1500mlに分解していく。
その後、まず、500ml以下の年間消費量を推算する。
この時も分解だ。ボルビックの消費量は、
日本の人口×ミネラルウォーターの平均消費量×ボルビックの選択率×ボルビックの平均容量
これで求めると仮定する。まだまだ、分解は止まらない。
日本の人口は世代と男女に分けることができ、ミネラルウォーターの平均消費量はその各年代に割り当て推定していく。すごいよな。見当もつかなかったことが論理的に説明されると納得がいくようになる。論理的思考の重要性が身に染みていわかる。
こんなような問題がたくさん掲載されており、さまざまなフェルミ推定を体験することができます。気になった方は一度本書を手に取ってみてはいかがですか?
フェルミ推定は実生活にも役立つを本書に書かれています。
例えば、就職活動。
志望動機
- 直観に基づく動機
- 会社の雰囲気が好き
- 社員が好き
- 論理に基づく動機
- 将来からのアプローチ(将来○○下から御社)
- 過去からのアプローチ(過去にこんな経験をして満足したから御社)
みんなも自分なりの論理展開をしてみてほしい。
こんな問題もできる。このブログを読んでこの本を実際に手にする人はどのくらい?
これは推定できねぇや。
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